皆さん こんにちは。
まだまだ本当に暑い日が続きますね。 こまめに水分補給、体調管理にはくれぐれも気をつけてください。
さて今回は私が担当させていただきます。ずいぶんと更新していないので看護師さんに怒られてしまいました。
できるだけまめにお伝えできるようにしていきます。
前回と同様に、最近まで入院していた患者さんのお話を中心に書いてみようと思います。(現在まだ治療中です)
今回のテーマは直腸の病気です。直腸とは肛門からすぐの大腸の事で、病気にかかると血便、下痢、しぶりの症状がよく見られます。
ここで、今回の患者さんでキーワードになるのが、”ミニチュアダックスフンド”と”直腸炎症性ポリープ”という病気です。
前述した下痢・しぶり症状が治らない患者さんで、特にミニチュアダックスフンドでは、この直腸炎症性ポリープという病気に遭遇することがあります。
この疾患は直腸に限局した大小多数のポリープが形成される病気です。(原因は分かっていません)
内科治療として免疫抑制剤による治療で改善する場合もありますが、それでも再発・悪化を繰り返す場合には”直腸粘膜引き抜き術”という
外科治療を介入することが必要になります。
この手術は術後に一時的に直腸が狭くなるので、術後管理が非常に大事です。
少しずつ狭くなった直腸が正常に回復してきて正常な排泄に戻るまで、十分なフォローアップが必要になります。
どんな病気であっても外科手術を受けた患者さんは、その後の長期的なフォローまでしっかりと見守ってあげることが大事です。
この患者さんも手術を受けた後に、徐々に回復に向かっているところですが、まだまだ慎重に経過を観察しているところです。
下痢は比較的多く見受けられる症状ですが、その中には厄介な病気が隠れていることもあります。
心配なことがあれば、必ずかかりつけの病院さんに相談するようにしてあげてください。
それではまた次の機会にお会いしましょう。