~臨時休診のおしらせ~
3月27日(日)
スタッフ研修の為、臨時休診となります。
大変ご迷惑おかけ致しますが、ご理解・ご協力の程
よろしくお願い致します。
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3月27日(日)
スタッフ研修の為、臨時休診となります。
大変ご迷惑おかけ致しますが、ご理解・ご協力の程
よろしくお願い致します。
2016年03月21日 カテゴリー:お知らせ
皆さま大変ご無沙汰しております。進でございます。
うちの看護師はブログにたびたび登場しておりますが、私は本当にしばらくぶりになります。
なかなか更新できずにサボっててすいません。
講演や執筆など何かと仕事が増えてきているので、機会があればまた私の活動内容などもブログにアップしていきたいと思っております。
さて今回のお話は、犬の僧帽弁閉鎖不全症の根治手術に関するトピックスです。ご存知の方も多いと思われますが、犬の僧帽弁閉鎖不全症(弁膜症、僧帽弁逆流症、MRなどと呼ばれています)は、10歳前後の小型犬種に比較的多く認められる弁(左心房と左心室を分ける弁)の病気であり、これに罹患すると早期に心不全の症状を呈する大変怖い心臓病のひとつであります。
まず基礎的な知識として、医療におけるこの病気の位置づけでは、ほとんどが外科手術により治療されて完治しています。
人では明確なガイドラインが規定され、体外循環(人工心肺)により僧帽弁の修復手術が実施されているのが現状です。一方獣医療では、体が小さい犬では体外循環による手術が難しく、ほとんどのケースで心不全に対する内科治療を試行錯誤しながら患者さんの治療にあたっているのが実情です。しかしながら内科治療も限界があり心不全発症から約1年ほどで様々な問題が出てきてしまう子も少なくありません。
我々の関西どうぶつの心臓病研究会では、
関西における”犬の僧帽弁閉鎖不全症の外科治療施設”になれるように取り組んできており、
ご家族の皆さんに治療として提供できるようになってきております。
手術の概要としては、”人工心肺を用いて心臓を止めて心臓内の弁(僧帽弁)を修復します。修復後に再度心臓を鼓動させて終了”となります。言葉で書くと簡単そうですが、人工心肺は非生理的な環境下での手術ですので、術後の血栓形成などいくつかの合併症やリスクと向き合わなければなりません。それらを乗り越えると心臓は正常な機能を回復して患者さんは普通の生活を送れるようになります。今まで飲んでいた何種類ものお薬生活からも解放されます。
当院での手術風景や患者さんの様子です。
本手術の全身麻酔管理には麻酔専門医の長濱先生(VAS小動物麻酔鎮痛サポート)を
招聘して呼吸・循環・痛みの管理などを行ってもらっています。
実際に体外循環を行っている様子です。当院では国立循環器病研究センターの
臨床工学士(四井田臨床工学士)を招聘して人工心肺の管理を行ってもらっています。
退院前の患者さんの様子です。術後は約1週間ほど入院が必要になります。
術後も慎重に経過を観察していき、術後1ヵ月、術後3ヵ月、術後6ヵ月と定期的に検診をしていくことになります。
すべての外科治療にはリスク・合併症があります。
その中でも開心術は比較的負担が大きい手術でありますので
十分にリスクや合併症を知った上で治療を受けるかどうかを判断する必要があります。
我々はその先に心臓病から解放され元気に走り回れる未来を作れる可能性があれば、
チームスタッフとしてサポートを惜しまず、患者が無事退院できるように治療にあたっています。
病気のこと、治療のことなどいつでもお気軽にご相談ください。
それではまた。
2016年03月01日 カテゴリー:スタッフブログ
先日、心臓病研究会では麻布大学外科学第一研究室の青木先生をお招きし
セミナーを行っていただきました(*^_^*)
青木先生は現在関東で活躍されている非常に有名な心臓病専門の先生です。
また大学の先生なので研究や教育にも熱心な先生なのです。
今回のセミナーのテーマは麻布大学で行われている「僧帽弁閉鎖不全症に対する治療指針(内科・外科)」でした。
検査・診断・治療に至るまで、麻布大学で実際に行っていることや今後動物たちの心臓病患者をひとりでも多く救うために今研究されていることなどを詳しく丁寧に教えていただきました。
手術に関しては以前こちらのブログでご紹介した三原先生とまた少し方法が違い、病院によって様々のようです(>_<)
4時間ほどセミナーを受け、最後はやっぱり講師の青木先生に研究会の獣医師は質問攻めです。(笑)
発言の手が次から次へと挙がっておりました!
セミナーのあとは恒例の懇親会♪
今回は焼き鳥屋さんへ行って参りました。
青木先生、ありがとうございました(*^_^*)
(真ん中院長の隣が青木先生です)
看護師 小原
カテゴリー:スタッフブログ